失敗するフリーランスにありがちな5つの間違い

2018.02.10 2020.10.18 フリーランス
失敗するフリーランスにありがちな5つの間違い

早いもので、僕もフリーランスとして仕事をはじめて、今年(2018年)で6年目に突入しました。

今でこそ何とか人並みにやれていますが、実は僕にとってこれが2度目の独立です。

1度目の開業では半年足らずで運転資金が尽き、地元に逃げ帰りました。

今回は、それら僕自身の経験も踏まえて、フリーランスとして失敗してしまう人がやりがちな、5つの間違いについてお伝えしていきたいと思います

無料または友人価格で仕事をする

フリーランスとして仕事をはじめたはいいけど、仕事がない。

前職の顧客を引き継ぐ形で独立できればそんなことはないかもしれませんが、僕みたいにカネなし・コネなしの状態で独立した場合には、自力で仕事を獲ってこなければなりません。

そんなときに、まずどうするか?

多くの人は、知人・友人に声をかけて、仕事を紹介してもらうのではないかと思います。

知人・友人からの仕事でやってしまいがちなのが、無料とか通常の料金よりも安い「友人価格」で仕事を請け負ってしまうことです。

もちろん、はじめのうちは実績を積むという意味で、そうやって仕事を獲ることも必要かもしれません。

しかし友人価格を続けていると、将来間違いなくしわ寄せが来ます。

友人価格とは通常の料金よりも低い価格設定なので、当然利益が薄い、もしくは出ない場合が多いです。

そのため、いつまでも友人価格で仕事を請けてしまうと、そういう「儲けの出ない」作業が負担として重くのしかかってきます。

またこれは僕の経験則ですが、一度無料で仕事を引き受けてしまえば、こちらが何も言わない限り、相手がお金を払ってくれるようになることはまずありません。

僕の場合、フリーランスとして仕事をはじめる前から知り合いだった方に頼まれて、無料とか、ものすごく安い料金で仕事を何度か請けたことがあります。

それを何度か繰り返すと、相手からすれば「それが当たり前」になります。

たとえ心のどこかで分かっていたとしても、安く済むのであれば「次からお金を払います」と言ってくれる人は多くありません。

友人・知り合いであろうと、どこかのタイミングで料金が発生するラインを引くべきです。

もちろんそれで「じゃあいいです」となることもあると思いますが、その場合、そもそもその人はあなたのお客様ではありません。

「友達価格」を目当てに寄ってくる人に時間を費やすより、あなたの商品やサービスを気に入ってくれて、対価を支払ってくれるお客様を大切にする方がずっと建設的です。

仕事を選ばず何でもやってしまう

独立後間もないうちは、頂いた仕事はすべてやるくらいの気持ちが必要かもしれません。

事実、僕も開業当初は体力の許す限り仕事をパンパンに詰めてました。

でもこれも、自分の状況を見ながら、嫌な仕事は断るようにシフトチェンジしていくことを考えた方がいいです。

「嫌な仕事」とは、僕の場合で言えば

  • 単価が不当に低い仕事
  • 話してて嫌な気持ちになるクライアントからの依頼
  • 無駄に時間を取られる仕事

という感じです。

単価が不当に低い仕事

Twitter上で絵師さんが冗談みたいな料金で仕事の依頼をされたり料金を踏み倒されたりという話をちらほら聞きますが、そのような作業量や成果に比べて料金が著しく低い案件は避けた方がいいです。

こういう利益の出しづらい仕事は負担になり、他の案件の質にも影響しかねません。

また、低料金で依頼を投げてくる人は、相場やこちらの仕事内容に対する理解がない、もしくは理解する気がないケースが多いです。

そのため、依頼を請けたあとに高確率で無茶ぶりをしてきます。

そうなれば、ただでさえ少ない利益がさらに圧迫されることになります。

その結果、質は二の次で「とりあえず終わらせる」という仕事の仕方になってしまうでしょう。

そうなれば、いいものはできるはずありませんし、次の仕事につながるようなことはまずありません。

話してて嫌な気持ちになる人からの依頼

これは僕が個人的に大切にしている「嫌な仕事」の判断基準ですが、話していて嫌な気持ちになる人からの依頼は断るようにしています。

性格の合う・合わないという話かもしれませんが、普通に話していてもイラっとする言い方する人っていますよね?

そういう人からの仕事を請けてしまうと、そこから少なくとも数か月間は継続的に嫌な気持ちにならなくてはいけなくなります。

さらに問題なのは、その嫌な気持ちを引きずって他の案件に影響が出てしまうことです。

「社会人なのだから気持ちを切り替えて当然」と言えばそれまでですが、フリーランスはどの仕事を請けるのか自分で選べます。

ですので、嫌な気持ちになりそうな人との付き合いははじめから切ってしまいます。

ここで大事なのは、相手に悪気があるかないかは問題ではないということ。

あくまでも「自分がどう感じるか」が重要です。

自分も相手も気分よく仕事ができれば、自ずと結果にも現れますので。

無駄に時間を取られる仕事

「無駄に時間を取られる」というと漠然としてますが、

  • 提供される資料が正確さに欠けている
  • 意義の薄い打ち合わせに何度も付き合わされる

というような仕事は、僕は極力避けるようにしています。

渡される資料が不完全であれば、あとで必ず修正が必要になります。

また地味に多いのが、たいして意味のない打ち合わせを何度もしたがるケースです。

ひどい場合だと資料の半分以上が古い情報だとか、不要なものだったということもありました。

また、受注前に何度も打ち合わせし、見積もりを出したら「予算がない」ということで白紙ということもありました。

そうなれば僕の場合、せっかく制作したものが無駄になりますし、エンジニアさんなどを手配していればその方にも迷惑が掛かります。

サラリーマンであれば残業代も出ますが、フリーランスに残業代などありません。

フリーランスで働くなら、極力時間をかけずに報酬に見合った成果を出すのが理想です。

これについては初回の依頼では判断しづらいですが、一度仕事をしてみてしっくりこない場合には次からは断るか、取られる時間を見越して見積もりを出すなどの対策はした方がいいでしょう。

単価を低く設定している

フリーランスが廃業するもっとも大きな理由の一つが、単価を低く設定していることではないかと思います。

僕も知り合いの中にも、能力から考えるとどう考えても低い料金設定でやっているなと感じるデザイナーさん・エンジニアさんが何人かいます。

「安く提供する」というのも価値の一つかもしれませんが、安さで勝負するならフリーランス(個人)が制作会社(企業)に敵うわけありません。

たまに「個人だから安く請けられる」と言う人がいますが、僕としては「ん?」と思います。

実際には、制作会社が安さで勝負をかけてきていないだけです(勝負する理由がないので)。

複数人で複数の案件を回せる制作会社に、一人または少数で対応するフリーランスが価格勝負で勝てるわけありません。

フリーランスだからこそ、思い切って単価を高く設定する必要があります。

もちろんそのためには、それに見合う成果を出せなければなりません。

逆に言えば、それができないならフリーランスになるべきではないのかもしれません。

すべて一人でやろうとする

上の話とリンクしますが、すべて一人でやろうとすると時間ばかり掛かってしまい、結果として利益が出にくくなってしまいます。

人間誰しも、得意・不得意があります。

自分一人で十分回せる程度のボリュームだったり、予算が採算ラインギリギリという場合には難しいかもしれませんが、自分の不得意なことは外注することも視野に入れましょう。

そうすると自分でやるよりも質のいいものができますし、その分、自分は得意分野に注力できます。

その結果、よりよいものをクライアントに提供できるようになります。

さらに、それぞれが得意なことを担当するチームができれば、1案件あたりに掛かる時間を短縮でき、同時に動かせる案件数を増やすことができます。

複数人で案件に掛かれば、その分だけ自分に入る報酬は少なくなります。

しかしその代わり、納品物の品質を上げることができ、その結果として次の仕事につながっていくというわけです。

仕事仲間を選ばない

5年くらい前の話ですが、誰でも知っているような有名企業から依頼が来たり、高単価の案件が継続的に来たりして、1年を通して慌ただしく納期に追われていた時期がありました。

現在はその頃に比べて案件ごとの単価はそこまで高くなく、時間に追われているような感覚もあまりありません。

なので、基本的に気持ちに余裕のある状態で過ごせています。

にもかかわらず、以前よりも現在の方が売上は好調です。

これは少々自分でも意外でしたが、よくよく考えれば単純なことで、一緒に仕事をする人が変わったことが理由でした。

以前は営業を外注するような形で案件を獲得していましたが、やはり細かな仕様などを共有するのが難しく何かとゴタゴタしたり、クライアントの要望やこちらが確認したいことがスムーズにやり取りできない仕組みになっていました。

そのため、予期していなかった作業が発生したり、確認したはずのことが通っていなかったりして、特に納品直前には毎度疲れ切っていました。

それに対して現在は、それぞれ得意分野は違うものの、Web制作や運用について最低限の知識がある人たちと仕事をできているため、以前のようなトラブルは大幅に減りました。

その結果、全体として受けられる案件数が増え、売上増につながったのだと思います。

まとめ

以上、失敗するフリーランスにありがちな5つの間違いでした。

フリーランスとしてやっていくのであれば、

  1. 友人価格をやめる
  2. 請ける仕事を選ぶ
  3. 単価を上げる
  4. 一人でやろうとしない
  5. 仕事仲間は選ぶ

ことが大事だと僕は思っています。

もちろんそれぞれ考え方はあるでしょうが、ほんの少しの違いで売上が変わったり、ストレスフルな生活から解放されることができるかもしれません。

ただがむしゃらに頑張ることも否定はしませんが、「自分はフリーランスとしてどのように働いていきたいか?」を定期的に考えを整理してみるといいと思います。